あっという間に師走でっせ~
あきれるほど早いですね。
この一年、いろいろ行動を起こしましたが、
たいして実も結ばず・・・、
まあ、来年には芽くらいは出て欲しいもんです。
さて、
先日、友人と映画を観に行きました。
鈴木清順監督、沢田研二主演の「夢二」。
1991年の作品。(思ってたより新しいやん^^)
大正浪漫を象徴的に生きた男に想を得て、
清順美学はいよいよここに炸裂!
女たちとの愛憎を漂泊し、詩を画にうたいあげた
画家・竹久夢二を沢田研二が見事に体現。
(ネットからの引用)
この映画ができた1991年から30年以上経って令和5年の今、
何もかも・・・というわけではないと思いますが、
世の中はずいぶんと「爽やか清らか」になってるなあと思いました。
言い換えると、
「あっさり」と言うか、「サラッと」と言うか、
もっと言うと、「味気ない」と言うか・・・
さらに言うと、
「表面だけはキレイなヴェールで覆って整えよう」としているような・・・
そんな世の中に空恐ろしさを感じつつも、
脆弱な私は、いわゆる昭和のある種「むき出し」の世の中もしんどかった・・・
とも思うのです。
映画「夢二」は、その真逆と言えるほど、
登場人物には確かな血と肉が感じられ、確かな生身の人間で、
生々しく、弱さや愚かさもキレイ事にせずそのままです。
そして、
妖艶で、華やかだけど感情むき出しで、
幻想的で、美しいけどグロくて・・・
自分の心の奥底を掻きまわされたような気分です。
鈴木清順監督、好きです。