自転車で7,8分くらいのところにある、
クロネコヤマトの集配所に、
知人に送る宅急便を持っていきました。
我が家からクロネコヤマトまでには、
「行きはよいよい、帰りは恐い」の長い坂道が
あります。
体力希薄の私にはキツイキツイ坂道です。
帰り道、
その坂道を自転車で登り始めたとき、
私の前を、
裸足に雪駄のおじいさんが、
マイペースに自転車を漕いでいました。
後ろをついていくには遅いペースで、
脚力不足のためある程度の加速が必要な私には、
たいへん辛いスピードでした。
かと言って、
追い越すには無理がありそうなスピードでしたが、
このままでは止まってしまいそうだ・・と思い、
がんばってスピードを上げて、
おじいさんを追い越しました。
息があがってハアハアなりそうなのを我慢して、
ことさら平気そうなフリを装い、
唇を閉じて、荒い鼻呼吸でしのぎながら、
坂道を登り切りましたが、
体力を消耗していた私は、
道が平坦になっても息があがったままで、
スピードも上がらず、
荒い鼻息のまま、
必死になって自転車を漕いでいると、
後ろから自転車の音が・・・
雪駄のおじいさんに抜かれてしまいました。